根っからの職人だった父の姿を見て物心つく頃には「将来は大工になる」と決めていた現社長の石井一男。家業を継ぐことになり、父の元へ弟子入り。その日から父と子は、師弟に。しかし5人だけの小さな工務店の仕事はすぐに途切れてしまい、職人として現場で働く傍ら、中古車を購入し今まで関わりのある人たちを片っ端から回る日々。
初めてのお客様は、学生時代の恩師。地元福島の人々のあたたかさを知ると同時に、待つのではなく、自分から動くことの大切さを学んだことが現在の地域密着型のお客様ファースト精神あふれる商品・サービスづくりに活かされています。

家づくりの傍らで大工の技術が活かせるあらゆる事業を手掛ける最中に出会ったのが、年商50億円規模の企業を経営する同世代の社長の存在に奮い立たされ、「自分も将来は展示場を持ち、年間100棟の家を建てて見せる」。この無謀すぎる夢を笑う者をよそに住宅建設に舵を切り、初の住宅展示場をオープン。しかし地主の都合により、わずか3年で撤去することになり、大きな負債を追うなど様々な苦難がありましたがそんな最中でも理想の住まいを追求し続け、女性コーディネーターからのアイデアで生まれたのが現在の石井工務店の家づくりのコンセプトとなる「女性が考えた女性のための家」なのです。

今では当たり前のように語られる「高気密高断熱住宅」に早くから着目し、1993年に販売を開始。建物の性能は長期的な住まいの快適さに直結することを多くのお客様にご体感いただきたいという想いで、機能性を高める工法や部材を専門家や職人たちとともに研究を重ねて参りました。高性能×匠によるたしかな技術の合わせ技で他社の追随を許しません。さらに“私たちだけが届けられる価値は何か”。そうして誕生したのが「フリーチョイスシステム」です。高気密・高断熱という最高級の家はもちろん、住宅設備にいたるまで徹底的にお客様目線を大切にした家づくりに古くから取り組み続けています。