こんにちは。
この度ブログを担当させて頂きます、宇都宮支店工事部の藤田です。
今回は
壁内通気層についてお話させて頂きたいと思います。
通気層とは?
建物の外部面に貼られる通湿シートと外壁との間につくる空間の事で、簡単に言うと
空気の通り道です。
この通気層の中を空気が行き来する事によって湿気が外に排出され、常に一定の乾燥状態を保つ事によって、構造材の劣化や断熱材に湿気が篭ってしまう事を防ぎます。
右の写真で、縦方向に取り付けられているのが「通気胴縁」と呼ばれるもので、この上から外壁を施工する事によって、胴縁と胴縁の間にスペースをつくり、その間を空気が抜けていきます。
つまりこの間のスペースこそが
「通気層」と呼ばれるものなのです。
空気の流れとして、まず最初に基礎と外壁の間に回っている「水切り」と呼ばれる部分から空気が入っていきます。
左の写真で灰色の基礎の部分と外壁の間に黒いラインが見えますが、これが水切りという部材で、通気層の入口になります。
水切りから入ってきた空気はそのまま壁内を上昇し、最終的には小屋裏まで上がり、棟の換気部材から排出されます。
石井工務店の建物の最大の特徴は、
高い断熱性能、
気密性の高さ、そしてそこから生れる抜群の
保温性能。
つまりは
「あたたかさ」なんですが、その命とも言える断熱材が湿気をもってしまったりしては、せっかくの高性能24kグラスウールもその能力を十分に発揮する事が出来ません。
ただの外壁下地と思うなかれ、実は建物の性能を維持する為の非常に重要な役割を担っているのです。
石井工務店の建物には、この場では語り尽くせない程沢山の魅力がまだまだあります。ですが後の更新は工事部の緒先輩方達にお任せして、今回私担当での通気層に関するお話はこれで終わりにさせて頂きます。
次回ブログの担当は石井工務店のアラン・ドロン、いつかヒョードルを越えるであろうと目される男、白河支店工事部の瀧田さんです。お楽しみに。