建築豆知識
-
ものの長さ
2019.11.10 00:00 U2今年もあとわずかです。
今回は「ものの長さ」のお話。最新の設計アイテム・・・
クライアントや業者との打ち合わせの時に、部屋の部位や柱の太さ・間隔等、
必ず出て来るのが長さの表記の話。つまり尺貫法の事である。
私の様な年寄りは違和感なく出て来るこの文言。
若い方だけでなく、建築の仕事に携わる方でないとあまり耳にしない言葉であり、
建築系の学校出身の新人でも、目がテンになって頭の上に?が見える時も・・・
日本古来の表記寸法、即ち、間、尺、寸、分・・・の言の葉。
建築の中では今だにこの寸法が現役である。1厘(りん) 0.303㎜
1分(ぶ) 3.03㎜
1寸(すん) 3.03㎝
1尺(しゃく) 30.3㎝ = 10寸
1間(けん) 1.818m = 6尺
1丈(じょう)10尺 = 3.03m又、上記の寸法が基準になっている面積
1帖 = 0.909mx1.818m = 1.65㎡
1坪 = 1間x1間 = 3.30㎡ただ、9.9㎡より3坪の方が、そして6帖のほうがピンとくる。
5寸角の床柱、神棚巾は3尺6寸5分、いわゆるコンパネ(コンポジットパネルの略)は
3x6(さぶろく)、つまり3尺x6尺等々よく会話に出て来るのである。一歩、仕事
から離れるとまず尺貫法は使いませんが、一寸先は闇、五厘刈り、舌先三寸、一寸
法師などの言葉はたまに聞く事があります。尺の由来は諸説ありますが、尺=10/33メートルは明治以降より。
※ 他の長さの由来
つまり、寸法の起源・由来は諸説ありますが人間の身体の長さ(ヒューマン
スケール)が基準になっている様である。
宇都宮支店 設計部 U2
建築豆知識