


わが家には、ふたつの庭がある。ひとつは、緑が映える芝生の広場。
もうひとつが、リビングからそのままつながるテラスのような中庭だ。
建てる前までは、「中庭を設けたところで何ができるのか」と半信半疑だったが、
実際に暮らしてみると、これがいろいろな楽しみを与えてくれることに気づかされる。
天気のいい日には、テーブルを並べてアウトドア感覚で食事をし、
私の唯一の趣味であるゴルフ道具の手入れスペースにもちょうどいい。
何よりも、中庭があるおかげで、もともと開放的なリビングに爽やかな光がこぼれ、
この上ない心地よさをいつもの暮らしにもたらしてくれている。

妻は花や木を植えてオシャレな庭園をつくりたかったようだが、
私のわがままで、敷地内は全面芝生にする案を押し通した。
自宅でゴルフの練習をしたい、という夢を実現させたかったのも大きいが、
一番の理由は芝生の緑が、白く美しい外観をより一層引き立てると確信したからだ。
その選択に間違いはなかった思うし、妻の笑顔からも正しかったことがわかる。
最近では、子どもが私の真似事をしてゴルフで遊ぶようになってきた。
親バカかもしれないが、案外クラブを握る姿も様になっているような気がして、
「わが家の庭から、あの選手のように…」。ついつい、そんな思いが浮かんでしまう。
