


大きな買いものをするとき、デザイン優先の意識が変わったのは、つい最近のことだ。
家族の未来を思い、何が本当に大切かを考えると、見えてきた答えは“ぬくもり”。
いつまでも健やかな暮らしを紡いでくれる自然素材のぬくもり、
何気ない日常のなかで自然に笑顔が育まれる穏やかな住み心地、
そして、心までもほっとさせてくれる、ふるさとのようなやさしい暖かさ。
デザインも性能もいい暖房器具は多いが、わが家の団らんスペースにはそれがない。
あるのは、昔見たアニメの家に出てくるような暖炉がひとつ。
画面越しに感じたぬくもりある雰囲気を、大切な家族にも感じさせたくて。

広々としたリビングの一画、レンガ貼り壁を背景にして置かれた暖炉は、
快適な暮らしに欠かせない暖房としてはもちろん、空間のアクセントにも効果的だ。
ソファに腰を下ろし、赤々しく揺らめく炉内を眺めていると神聖な気持ちさえ覚える。
安心感だけを考えれば、よくある暖房器具が正しいのかもしれないが、
暖炉は、思う以上の付加価値があるような気がする。
ぬくもりある雰囲気しかり、インテリアとして機能する佇まいもそう、
子どもに、火のもつ暖かさと危なさを学ばせるためにもいい教材になっている。
どうやらこの家は、からだだけでなく心まであたたかくしてくれそうだ。
