


新婚旅行で行った南欧の街、そこに建つ家を見て夫と話したことがある。
「いつか子どもができたら、こんな素敵な家で子育てしたいね」。
そのときは遠い夢でしかなくて、本当に実現するなんて考えてもみなかったけど、
私たちは新婚旅行で話したような家で暮らしている、新しい家族もいっしょに。
かなり急勾配のとんがり屋根には、オシャレな素焼きの洋瓦。
壁は趣のある塗り壁調で、エントランスのタイルはテラコッタ風。
それは童話の世界から飛び出したお城のようで、憧れをかなえてくれたこの家なら、
きっと子どもも大好きになってくれる、そう疑わない自分がいる。

家は家族といっしょに成長するって聞いたことがあるけど、その通りだと思う。
木のぬくもりを感じさせてくれる梁や床は、少しずつ風合いが豊かになるし、
家具がひとつ増えるだけでも、ちゃんと私たち家族の個性が表に現れてくる。
明るく、大らかな空間だって、子どもの性格づくりにもきっといい効果があるはず。
幸せの大きさを測るものさしは人それぞれ違うと思うけど、
私にとって、この家で子どもの成長を見守れることが最高の幸せだと言い切れる。
月日が経つほど、どんどん味わい深くなる南欧の家のように、
住むほどに家族の絆をどんどん強くしてくれるって、心から自信をもてるから。
