街は見た目が大事なのです。
2019.09.10 00:00
IP支店 S・K
こんにちは!インターパーク支店 設計部新人のS・Kです。
そろそろ年度も折り返しを迎える季節です。
今年スタートを切った方も新しい環境に慣れてきたころでしょうか。
さて、今回は地域の景観条例についてのお話です。
家を建てたいと思っている皆様はどんなことをまず考えるでしょうか。
奇抜なデザインで一際目立つ家を建てたい!と考える人もいるかも知れません。
しかし一部の地域では条例によって新たに建てる建物のデザインが限定される場合があります。
例として挙げられるのが埼玉県川越市の小江戸と呼ばれる地域です。
街の中心にある’’時の鐘’’は観光名所としても有名ですね。近くにあるスターバックスもおしゃれです。
上の画像のように昔ながらの瓦屋根の家屋が並んでいる地域になっています。
江戸時代のドラマの背景などでもしかしたらこんな街並みが見られるかも知れません。
お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、横並びの建物の屋根勾配がキッチリ揃っているのが分かると思います。
偶然こうなったのか?いいえ、違います。このような街並みを維持しようと地方公共団体が決まり事をつくっているのです。
もしこの地域で新しく家を建てたいとなると、川越市の景観計画に準拠する必要があります。
実は意外と細かく決まりがあり、瓦屋根で勾配を合わせて高さも16m以下また外装材の色も落ち着いたものにする…などの条件を満たさなければ建てることはできません。
2005年までは自主条例で強制力は低かったものが見直されて、それ以降は景観法として地域の街並みを維持することに大きく貢献しているのです。
以前の記事にもある都市計画区域の規定にも似ていますね。
新築のお家を建てたいと考えている方は、自分の理想の家が建てられるという条件がマッチした地域を探すことも大切なのです。
皆様のお住まいの町も景色がキレイで住みやすいと感じるなら、地域のルールを守って維持していきたいですね。
それでは次回の更新もお楽しみに~(^^ゞ
建築豆知識